小豆を買って、まずはつぶあん作りから始めましょう!
作り方は決して難しくはありません。しかも時間も2時間30分ほどあれば出来揚がります。小豆は前もって浸水させる必要が無いので、思い立ったら作れるのがいいところ。
さあ、次の休日につぶあん作りに挑戦してみませんか?
材料:あんの出来上がり600g
- 小豆:200g(乾燥)
- 砂糖:220g(豆の1.1倍)
- 水 :適量
- 重曹:1g以下
<つぶあんにおすすめの小豆>
店頭に並ぶ小豆には「北海道小豆」「十勝産小豆」「生産者限定小豆」「大納言小豆」などさまざま。つぶあんはどの小豆でも大丈夫ですが、最初は大納言以外の小豆を使ってみてください。大納言は豆のサイズが大きいので、調理時間が長くなります
道具
- 鍋(幅約20~22cmサイズがおすすめです)
- ザル
- ボウル
- ゴムベラ
作り方
調理時間:約2時間15分
1. 小豆の吸水
小豆は乾物、はじめに吸水を行います。豆の吸水方法は「浸漬」と「ゆで戻し」の2通りありますが、小豆はゆで戻しがおすすめです。30~40分ほどかけて、小豆が割れないように観察しながら、吸水させます
小豆を洗い、鍋に入れます。たっぷりの水を小豆の上3cm程度まで入れます

中火にかけ、沸騰したら、沸騰を5分ほど続けます

5分後、たっぷりの冷水を入れ(1回目のびっくり水)、湯温を60℃以下に下げます。下げたらすぐに湯を取り出します

あんこラボ取り出す湯量は、入れた冷水よりもやや少なめです


もう一度同じことを行います。沸騰し、そのまま5分ほど続け、冷水(2回目のびっくり水)を入れ、温度を下げ、湯を取り出します






小豆は吸水が進むと、皮にしわが寄ります。次第にしわが伸び、ぷっくりとふくれたら吸水終了です。吸水の間は小豆の状態を確認し、吸水が進んでいるかを確認してみてください






小豆のしわが無くなったところで、火を止めます


2. 渋切り
小豆には渋味成分(=タンニン)が含まれています。そのため、美味しいあんを作るには渋を取り除く「渋切り」が欠かせません
小豆をザルにゆでこぼし、小豆を洗います(鍋も洗います)






小豆を鍋に戻し入れます


3. 小豆をゆでる
小豆は皮が固く、ゆでてもなかなか柔らかくなりません。長時間ゆでれば柔らかくなりますが、短時間でゆであげるには「重曹」を使うのがおすすめです
水を小豆から3cmほど上まで入れ、中火にかけます。沸騰したら重曹を入れ、火をやや弱め(フツフツ沸く程度の火加減)、小豆が柔らかくなるまで30分ほどゆでます






途中で湯を何度か加え、小豆が湯から出ないようにします


30分後、小豆を食べて柔らかさを確認します



口に入れた時に、皮や豆の固さが残らなければ大丈夫です。とにかく小豆を柔らかくしておくことが大切です


小豆が柔らかくなったら、火を止めます
4. 砂糖を加えて練る
小豆と砂糖を鍋に入れ、火にかけ、練り、つぶあんを仕上げます。途中であんがはねて飛びますので、やけどにご注意ください
ボウルにザルをのせ、小豆をあけます。小豆を鍋に戻し入れ、ボウルの底に残った小豆の沈殿も鍋に入れます




砂糖を加えます


やや弱めの中火にかけ、ヘラで優しく混ぜながら煮詰めます


ある程度煮詰まってきたら、鍋底からヘラを入れ、練ります


柔らかめのあんに仕上げる(どらやきなど)場合は、鍋底が見えたら火を止めます


大福やまんじゅう、おはぎなどに入れる場合は、ぽってりとした状態(持ち上げて落とすと固まりで落ちる固さ)で火を止めます


バットに小分けでのせ、濡れ布巾をかけて冷まします






保存方法・賞味期限
- 保存方法:冷蔵または冷凍保存します。
- 賞味期限:冷蔵の場合は5日以内に、冷凍は1ヶ月以内にお召し上がりください
解凍する際は冷蔵解凍がおすすめです
動画レシピ
つぶあん作りのQ&A
Q. つぶあんに使う砂糖の量を減らすことはできますか?
A. 減らすことも出来ますが、あんのしっとりさが減り、ややパサつきやすくなります
Q. 出来上がったつぶあんが固いのですが・・・
A. 固い原因はいくつかありますが、おそらく豆をゆでる時間が短いのではないかと思います。ポイントは小豆が完全に柔らかくなるまでゆでること。ゆっくり時間をかけてゆでてみてください
Q. 少し年数の経った小豆があります。あんにしても大丈夫でしょうか?
A. 少々古い小豆もあんに出来ます。ただし経年で豆は固くなり、ゆでても柔らかくならないことも。あまり古い豆はおすすめしません
Q. 小豆をゆでる際になぜ重曹を入れるのですか?
A. 小豆は皮が固く、重曹を入れると短時間で柔らかくゆであがります。重曹はアルカリ性。水がアルカリになることで、皮が柔らかくなります。








